北欧流シンプルライフで温もりがあるインテリアめざして
スッキリとした暮らしを実現するために「片づけたい!」と意気込む方も多いのでは?!
しかし、やみくもにモノを捨てれば暮らしが整うとは限りません。
本日は北欧のモノの手放し方にヒントを得て、スッキリ片付ける方法についてお話します。
シンプルで温もりがある北欧インテリア
北欧の暮らしを思い浮かべた時「シンプル」なイメージがあがるのではないでしょうか。実際にお宅訪問すると、家具や内装はシンプルで実用的なデザインが多いです。
一方で使い込まれた家具や家族から譲り受けた食器など、その暮らしから温もりを感じます。
一般家庭でも誰かから譲り受けたモノが多いことには驚きます。
北欧では家具のような大物から食器のような小物まで譲り受けたり、リサイクルショップで購入することは普通です。
家の中が新品だけでまとめられていないので、インテリアに奥深さと味わいがあり、この要素も含め北欧インテリアの魅力なのかも知れません。
モノを循環させる暮らしの考え方
「私がいらなくなったものが誰かの必要なものなんだから、こんな幸せなことはないでしょう」とリサイクルについて話してた時、友人が言いました。
また違う知人は「新品には出せない良さがある。モノの背景を考えるとワクワクする」とポジティブに捉えていました。
日本では「新しいものはよい」とする固定概念が強いですが、二人の意見から成熟した社会のあり方を感じました。
フィンランドでは、このようなリサイクルを促し普及させるイベントが年に2回開催されます。そのイベントはクリーニングデイと呼ばれ、登録さえすれば、誰でも許可なくどこでもフリーマーケットを行うことができます。
その日はありとあらゆる広場から民家の軒先まで人々が思い思いの品を持ちより、クリーニングデイを楽しみます。
フリーマーケットに出展することは、いわば北欧流シンプルライフと言えるのではないでしょうか。
クリーニングデイについて
https://cleaningday.jp/
北欧流シンプルライフから学んだスッキリ片付ける5ステップ
1.今にフォーカスする
片づける!と決めたら「今の生活に必要なものかどうか」暮らしとしっかり向き合う作業が必要です。
もしかしてこれ使うかも…となりがちですが「自分が過ごしたい空間」をイメージし、今の暮らしにフォーカスしてください。
イメージが明確であればあるほどゴールへの道のりは近くなります。
頭の中で空想するより、メモなどに書き出し語源化すればより明確になります。
スマートフォンのメモ機能を上手に使うのも一つです。
2.小さい場所から取り掛かる
あれもこれも手を出したくなりますが、先ずは30分で片付けが終わる程度の小さなスペースから始めてください。
見通しをたてて片づけをやり切ることが大事です。
成功体験の積み重ねがポジティブなイメージを引き出し、片付けのモチベーション維持に繋がります。
3.すべて出して俯瞰する
例えばキッチンのカトラリーから片づけることにしましょう。
引き出しや入れ物を空っぽにし別の場所に広げ、カトラリーの全体量を確かめることが重要です。
奥底に埋まって忘れ去られていたモノ、頂いたのに使わなかったモノ、探していたモノなど意外なものが出てくるかもしれません。
全体を俯瞰することで、本当に必要なモノの量を知ることができます。
多すぎるストックや使ってないものは必要ないですよね。
4.シンプルに使うのか使わないのか
モノをすべて出したらそこから分類をします。
まずはシンプルに「使っているか」「使ってないか」で分けます。
本来引き出しは使う物を取り出しやすいようにスタンバイしておく場所です。
引き出しは今使っているモノを収納しましょう。
もったいない、いつか使うかもと執着せず、次の使い手に循環させる北欧流シンプルライフを思い出してください。
思い切って手放して自分はスッキリとした暮らしを手に入れましょう。
5.「捨てる」ではなく次の使い手にバトンを渡す
北欧では「捨てる」ことは最終手段です。
冒頭でもお伝えしましたが、自分にとって必要でないものでも、誰かにとって必要なものかもしれないという考え方が根底にあります。
捨てる作業はとても苦しい作業です。
しかし視点を変えて、積極的にリサイクルに回すことで社会貢献できると捉えれば作業がスムーズにできるのではないでしょうか。
【紹介】フィンランド映画『365日のシンプルライフ』
豊かな暮らしとは?を考えさせられる深い映画です。
主人公が失恋をきっかけに、自分の持ちモノすべてをリセットして生活した365日の実録生活を撮った映画。
https://365simple.net/
最後に
日本の「持たない暮らし」は自分の身の回りを整理整頓して私がスッキリした暮らしをおくることに最も焦点を充てますが、北欧ではシンプルな暮らしをおくりながら、まわりを巻き込み必要なところへモノを循環させます。
自然な形でサステイナブルな暮らしを実現しているのが素晴らしいと感じます。
自分だけでなく地球規模でここちのよい暮らしを目指したいですね。
心地よい暮らし・ライタープロフィール
新倉暁子(ニイクラアキコ)
インテリアコーディネーター・北欧ライフスタイル研究家・整理収納アドバイザー。
住空間を整える時”どんな暮らしがしたいのか”思考の整理が大切だと考える。
幸福度の高い北欧視察をきっかけに、北欧ライフスタイルから片付け収納に至るまで「ここちよい暮らし」を発信している。
「片付けられない女」の経験を活かした片付け講座、個人向け片付けサポート、コラム執筆、イベント企画等をおこなっている。
東京都内在住、夫と子供とワンコのマンション暮らし。
■HP
http://studio-cozy-home.com
■ブログ「北欧×片付けLAGOM私が決めるライフスタイル」
https://ameblo.jp/dear0412
■note
https://note.com/lagomstyle
■インスタグラム
https://www.instagram.com/studio.cozy.home
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