
時計をインテリアのアクセントに!部屋を引きたてる時計の捉え方


オシャレなインテリアにしたい!と思った時に、時計からインテリアコーディネートを考える方は少ないでしょう。しかし時計は、暮らしに欠かせないアイテムであり、どのお宅にも1つ以上はお持ちではないでしょうか。本日は、インテリアのわき役になりがちな時計が主役になるようなお話をします。
北欧蚤の市で出会ったおじさんと動かない時計
私は北欧へ行くたびに蚤の市に出かけ、そこで出会う店主とのやり取りを楽しみにしています。
気候がよい時期は、小さな公園や路地を利用した小規模な蚤の市や、お祭りのような大規模な蚤の市までいろいろ開催されます。
そこでは食器類をはじめ日用雑貨や洋服に合わせ、時計もしばしば見かける商品です。
蚤の市で、時計を取り扱う店主とのやり取りでのことです。
「この時計は動きますか?」と度々尋ねる私に対し、少しあきれたように「動くことが大事ですか」と店主が言いました。
時計店の店主なのに、その質問は?!と驚き見返すと、彼は「だってデザインが美しいでしょう」と続けました。
動いていない時計は、もはやガラクタでは?と考えていた私は、その店主の言葉に衝撃を受けました。
時計として機能をしていなくても、自分が気に入ればインテリアとして飾ることは普通であるという概念がとても新鮮に感じました。
その後、インテリアを見るときに気をつけて視察してみると、アンティークの時計がさりげなくブックエンドになっていたり、インテリアのアクセントになっている掛け時計がよく見ると動いていなかったりと…。
機能よりデザインを優先させてインテリアに取り入れているところに、北欧らしさを感じほっこりしました。
時計もアートピースのようにインテリアに取り入れる考え方は、日本でも取り入れたい考え方ですね。
インテリアをおしゃれに変化させる!時計の知っておきたいポイント3つ
1.時計の種類について
時計の種類は大きく分けて掛け時計と置き時計が一般的です。
その他にも置物一体型タイプや湿度や温度などの情報も合わせた多機能タイプなどがあります。
時計の文字盤は、アナログタイプやデジタルタイプ、もしくはデザイン重視タイプなど種類は豊富です
2.掛け時計の選び方について
どこで使うのか、どう使いたいのかによって選び方は変わってくるのですが、本日は”インテリアに映える”ことを基本にお伝えします。
・掛け時計の大きさ
インテリアディスプレイとして掛け時計を取り入れるとき、時計の大きさが気になるところでしょう。
例えば10畳ほどの部屋に飾る場合、直径250㎜~350mmぐらいが汎用性も高く手頃なサイズです。
しかし壁にインパクトを取り入れたいときにはあえて400㎜~500㎜サイズの時計を取り入れ、そこから壁面を華やかに彩っていく考え方もあります。
壁にインテリアの一部としてなじませたいのか、あえてインパクトをつけたいのかで選ぶ大きさは変わってきます。
気をつけなくてはいけないのは、大きな空間に対し時計が小さすぎると周りとなじみすぎてしまい視認性が下がり時計としての機能を発揮しない場合があります。
・掛け時計のデザイン
大きなサイズの掛け時計でインテリアにインパクトを与えたい場合、やはりデザインや素材も個性的な遊び心があるタイプを選んではいかがでしょう。時計をアートピースと捉えインテリアのアクセントとして取り入れる方法です。
逆に、小さめサイズの時計は周りのインテリアになじむような形や素材を選び調和させる方法がおすすめです。
時計のフレームはインテリアになじませ、文字盤はすっきりとしたシンプルなデザインを選んで視認性を上げる工夫をするとよいでしょう。
3.時計を飾る位置と考え方について
・掛け時計飾り方
時計が見やすい位置とは、その部屋でインテリアも目立つ位置であうることが多く、いわゆるフォーカルポイントになります。
このことから、時計を飾る位置はインテリアをオシャレにしたい時には重要な要素になります。
設置場所は基本的に他の家具やインテリアアイテムとのバランスを見ながら決めます。
初心者でもインテリアと調和させやすいアイデアでおすすめは、アートフレームをランダムに並べたその一角に設置し、アートフレームと一体化したディスプレイです。
アートフレームや照明、あるいは観葉植物など家にあるインテリアアイテムとうまく調和させ、インテリアアイテム全体でイメージをまとめるとやりやすいですよ。
・置時計の使い方
置時計は、小さくても視認性が高いものを部屋の用途に合わせ設置することが大切です。
例えばキッチンで家事をしている時に掛け時計が見えにくいことはありませんか?
手元に置時計があると時間が気になる調理中のストレスも軽減されるかもしれません。
・大物家具の中になじませる方法
掛け時計は壁面になじませコーディネートを決めますが、大きな家具と調和させる考え方もあります。
例えば、本棚やリビングボードの中に時計を飾りインテリアと調和させる置き方です。
北欧で見たアンティークの時計をブックエンドとして飾るのもこの手法です。
本棚やリビングボードなどの大枠となじみやすいデザインや色味を選ぶとすっきりとまとまります。
小ぶりの掛け時計もスタンドを使うことで置時計として設置することが可能です。
このようにバラエティ豊かに時計はインテリアと調和します。
最後に1つだけ注意点を!
秒針がついた時計を寝室で使う場合、あのカチカチ音がきになることもありますので選ぶ際には気をつけてくださいね。
まとめ
時計もインテリアのアイテムとしてデザイン性を重視する考え方は、北欧らしいなあと納得をしています。
しかしながら北欧では時間はスマートフォンやパソコンで良いでしょうという割り切った合理主義的考え方にも遭遇します。
この絶妙なバランス感覚が、私を魅了してやまない北欧ライフスタイルなのではと思っています。
心地よい暮らし・ライタープロフィール
新倉暁子(ニイクラアキコ)
インテリアコーディネーター・北欧ライフスタイル研究家・整理収納アドバイザー。
住空間を整える時”どんな暮らしがしたいのか”思考の整理が大切だと考える。
幸福度の高い北欧視察をきっかけに、北欧ライフスタイルから片付け収納に至るまで「ここちよい暮らし」を発信している。
「片付けられない女」の経験を活かした片付け講座、個人向け片付けサポート、コラム執筆、イベント企画等をおこなっている。
東京都内在住、夫と子供とワンコのマンション暮らし。
■HP
http://studio-cozy-home.com
■ブログ「北欧×片付けLAGOM私が決めるライフスタイル」
https://ameblo.jp/dear0412
■note
https://note.com/lagomstyle
■インスタグラム
https://www.instagram.com/studio.cozy.home
心地よい暮らしを叶えるオーダー家具
収納ラボでは、お客様の暮らし方やお悩み、お部屋に合ったオーダーメイド家具をご提案しております。
銀座・横浜・名古屋のショールームでは、実際にオーダーメイド家具をご覧いただきながら、専任のコーディネーターに相談が可能です。
気になった方は、ぜひ以下のページをご覧ください。