
窓辺のインテリアディスプレイから始める!北欧スタイル


ステキなインテリアを目指して工夫はしているけれど、窓辺はつい後回しで…という方もいらっしゃるかも。しかし、住居空間において窓は、意外と広い面積を占め目につきやすい場所です。
本日は、北欧事例を参考にして窓辺のインテリアディスプレイについてお話します。
北欧の窓辺とインテリアディスプレイ
北欧では、日本のようにカーテンで閉め切ることはほとんどありません。
朝でも夜でもカーテンを開け放ち、道行く人の視線を気にしません。
私も散歩中に、食事をしている主人と目が合い笑顔を交わしたり、夜は窓から漏れる優しい灯からステキな家族の団らんを想像したりと、歩道からの景色を楽しんでいます。
最初は、「外からの視線は気にならないのか」と不思議に思い、なぜカーテンをつけない(閉めない)のか尋ねてみたことがあります。
そうすると、「冬の時期は外を歩くのが辛いでしょう、だから家路を急ぐ人々が少しでもほっとするように窓辺を飾ってやさしさをお裾分けしている」と教えてくれました。
そして、「夏場は少しでも自然光を楽しみたいから」とも。
また、北欧住宅は、断熱性能が優れており外壁が構造上厚いため、窓辺に出窓のようなスペースが生まれます。
そのスペースを利用して、どのお宅もステキなインテリアディスプレイを楽しんでいます。
もし北欧を訪れる機会があれば、そんな様子がうかがえる窓辺を気にかけて、街を散策するのもよいかも知れません。
北欧インテリアになる!窓辺のディスプレイのポイント5つ
1.植物を飾る
北欧のインテリアディスプレイといえば、植物は欠かせません。
自然をこよなく愛する彼らの窓辺も大小さまざまなインテリアグリーンを飾ります。
光が入る窓辺は植物にとっても好都合な場所。
窓辺のスペースが狭い場合には、窓枠や壁面を使った吊るすディスプレイがおすすめです。
マクラメ編みのハンギングネットに植物を入れれば、小さな植物でも存在感がアップします。
注意点として、日本の住宅では窓がシングルガラスの場合も多く、外気の影響を受けやすいことがあります。
そのため、窓辺に対策を施したり、寒さや直射日光に強い植物を選ぶようにしてくださいね。
2.光を集める
日差しが貴重な北欧では、窓から入る自然光を大切にします。
その自然光を拡散させるような、ガラス製のオブジェや、花瓶、あるいはキャンドルホルダーなどを積極的に飾ります。
キャンドルホルダーなら小さなスペースでも飾れるので日本の住宅でもおすすめ。
素材を統一すると、形が違ってもコーディネートしやすくまとまりのある印象になります。
また、サンキャッチャーやオーナメントを窓辺に吊るしクリスマス気分を盛り上げてもステキですね。
3.カーテンを変える
少し大掛かりな提案ですが、思い切ってカーテンを変更するのはいかがでしょうか。
北欧の窓辺では、分厚いカーテンより透け感のあるレース素材やシアーカーテンがよく使われます。
日本では厚手のドレープカーテンと薄手のシアーカーテンの2層使いが一般的ですが、厚手のカーテンを軽やかに見える麻や綿素材に変更したり、北欧らしい大胆な柄を取り入れても面白いでしょう。
シアーカーテンはインテリアアイテムとして素材にこだわり、閉めたときにも美しい光を取り込める生地を選ぶと北欧インテリアに近づけますね。
4.窓の周辺も活用する
北欧と日本の住宅では壁の構造が違うことをお話ししましたが、窓に出窓のようなディスプレイスペースがない場合、スツールや簡単な後付けの飾り棚を設置することでディスプレイスペースを作ることができます。
窓と繋がりディスプレイ部分を延長することで、窓の周辺が1つの場所という認識となり、窓辺が強調できます。スツールにはインテリアグリーンとそのお世話用の霧吹きや雰囲気のよいじょうろ、また棚には好みの雑貨などを集めてお気に入りの空間に仕上げるのもステキですね。
5.借景を取り入れ内と外を曖昧に
日本では背丈のある塀やフェンスで家を囲うことは一般的ですが、北欧ではそのようなスタイルはあまりなく、軒先に低いフェンスや花壇がある程度です。
窓を通して内と外がつながっているようなインテリアの楽しみ方をする方も多い印象です。
部屋から見える景色を楽しむ「借景」の発想で、窓辺のディスプレイを工夫してみてはどうでしょう。
例えば、窓辺の見えやすい位置にデザイン性のあるランタンや鉢植えを設置し外と内の境界を曖昧に仕上げます。
このようなテクニックによって空間に奥行きと温かみがうまれ雰囲気もよくなります。
まとめ
北欧の窓辺はいつもオープンです。
冬の北欧は凍てつくように寒いけれど、降り積もる雪に窓辺からもれる灯が反射して、とてもあたたかく道行く人の気持ちをほっこりさせてくれます。
自宅のインテリアを美しく整えることは自分のための時間でもありますが、北欧マインドを取り入れて窓辺から内と外を意識したインテリアを楽しんではいかがでしょうか。
心地よい暮らし・ライタープロフィール
新倉暁子(ニイクラアキコ)
インテリアコーディネーター・北欧ライフスタイル研究家・整理収納アドバイザー。
住空間を整える時”どんな暮らしがしたいのか”思考の整理が大切だと考える。
幸福度の高い北欧視察をきっかけに、北欧ライフスタイルから片付け収納に至るまで「ここちよい暮らし」を発信している。
「片付けられない女」の経験を活かした片付け講座、個人向け片付けサポート、コラム執筆、イベント企画等をおこなっている。
東京都内在住、夫と子供とワンコのマンション暮らし。
■HP
http://studio-cozy-home.com
■ブログ「北欧×片付けLAGOM私が決めるライフスタイル」
https://ameblo.jp/dear0412
■note
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■インスタグラム
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