北欧流の収納テクニック これを押さえて自宅をステキなインテリアに

北欧流の収納テクニック これを押さえて自宅をステキなインテリアに

心地よい暮らし
北欧流の収納テクニック これを押さえて自宅をステキなインテリアに

ステキな住空間にしたい!と思えども、インテリアを整える以前に部屋の片付けや収納の見直しから取りかかる方がうまくいく場合があります。
本日はステキな北欧の住空間を参考に収納のテクニックを紹介します。

 

北欧の収納事情は?

北欧で住宅訪問をする場合、相手が許す限りリビングからキッチン、バスルームや収納に至るまで満遍なく拝見させていただきます。
図々しいとは思いますが、皆さんサラッと見学させてくれるフレンドリーさは北欧ならではなのかも知れません。

今まで訪問したお宅に共通することですが、塵一つなく整った完璧な住空間はありませんでした。
扉の中を開けたらぐしゃっとなっていたり、洋服の山が見つかったり、あるいはDIYの途中の状態が1年以上も続いていたりと…

彼らは「暮らしているのだから散らかっているのはあたりまえ」「これくらいが人間らしくてちょうどいい」と教えてくれました。
住空間から暮らしの有様や人柄が伝わり、初対面の私もリラックスしてコミュニケーションを取ることができました。

程よいリラックス感がありながら心地の良い空間はどうしてなのだろうか?

北欧住宅で気付いたことは”見せる収納のスキルが高い”ことでした。

具体的にはオープン棚の使い方や道具の選び方など、「用と美」を兼ねるモノ選びや見せ方が上手なことがあります。
では実際に北欧で見つけた収納のポイントをご説明しますね。

 

 

整って見せる!北欧流収納の5つのテクニック

1.見せる収納と見せない収納を決める

北欧の住空間は「見せる収納と見せない収納」が明確にあります。
リビング壁面を天井の高さまである本棚にしているお宅では、本棚は見せる収納としてインテリアディスプレイを意識し収納していました。
本だけ詰め込んで並べるのではなく、空間をランダムにあけ書籍のデザイン性が高い装丁を上手に使って小物を立体的に並べたり、写真やポストカード、小さなオブジェなどのお気に入りの品を本棚にディスプレイしていました。

その横の扉付きキャビネットを開けると、子どものお絵描き用紙、大量の色鉛筆やマーカーやステッカーがひとまとめにして収納されていました。
お世辞にもこちらのコーナーは整った状態ではありませんでしたが、「子どもが使いやすくて戻しやすい、扉を閉めれば大人も気にならないからいいアイデアでしょ」とあっけらかんに話してくれました。

このように視線が集まる位置はディスプレイを中心とした収納を楽しみ、生活感が出てしまうモノは用途でグルーピングして収納をし、見せる収納と見せない収納をしっかり分けてメリハリをつけていました。

 

2.見せる収納を積極的に取り入れる(無視質な空間からの脱出)

 

いっそのこと全ての収納に扉をつけ隠してしまえば、手っ取り早くキレイに見えるのではないか?そう思う方もいらっしゃるかもしれません。

しかし扉は目隠しにはなるのですが、モノの出し入れではひと手間になってしまい仕舞う作業が面倒になりがちです。
なにより無機質な扉で覆ってしまうことは、一見シンプルで美しい空間に見えるかもしれませんが、味気のない空間になってしまいます。
北欧インテリアを目指すなら愛着のある空間を意識しましょう。
北欧インテリアではあえてオープン棚をリビングや目につく場所に配置します。
壁に取り付けられるような小さなオープン棚でOK。
まずは自分の好きなものをたくさん集めたコレクション棚として使うところから始めましょう。

ディスプレイを上手に見せるには全体の調和するパターンを見つけ出すことです。
色を統一するのか、素材を統一するのか、あるいは形なのか…。
見せる収納として手軽に取り入れやすいのが壁付け棚や、ラダーラック(はしご型のアイテム)や壁面や天井から吊るすマクラメ、そして床に直置きできるバスケット収納などは見せる収納の代表的なグッズです。

 

3.見える収納用品は自然素材にこだわる

日本で収納用品といえば100円ショップを思い浮かべる方も多いでしょう。
しかしサステイナブルを意識した北欧の収納では、プラスティック製品を極力使わない、見せない、こだわりがあります。
北欧では環境に配慮した自然素材が、家の内装やインテリアとも調和しやすく好まれる傾向にあります。
日本の住宅の内装も自然素材と親和性があるのは確かです。
見える場所に使う収納用品は、籐や竹、アイアンや紙パルプ製品の自然素材を集めインテリア力をアップさせましょう。
このような収納用品は、プラスティック製品より割高かもしれません。
しかし飽きづらく長く使え、結局トータルコストとしては良いのではないでしょうか。

 

4.見せる収納も見せない収納も余白を意識する

ここで大切なことを言います。収納は詰め込みすぎてはいけません。
収納は8割収納が理想とされています。
余った空間がもったいないからと言って、パズルのように隙間なく詰め込んでは本末転倒です。
程よいゆとりがモノの出し入れでは重要です。

モノを使用するときは目的があるので少々出しにくくても頑張って引っ張り出しますが、モノを仕舞うときは目的が終わっているため少しでも仕舞う手間があると後回しにしがちです。
元に戻す時のアクションは、なるべく少なく単純になるよう障害物を取り払って収納の仕組みを考える必要があります。

 

5.日常生活に美しいデザインを!

日本にはハレとケの言葉があるようにとっておきのモノはお客様用として普段使いしない考え方があります。
しかし北欧では「日常こそ美しく」という思いが強いです。
だからでしょうか、モノ選びも熟考して選ぶ傾向があるようです。
北欧の友人は自分が気に入ったものならば、セカンドショップ(中古)での購入もかまわないが、くつろぐ空間のもの選びは時間がかかっても妥協したくないと言います。
このようなこだわりを持ったモノ選びや、質の良い製品を自分用として普段使いにし暮らしを楽しむ習慣は真似したいです。

「これでいいやから、これがいい!」自分軸で選んだモノに囲まれて暮らすほうが幸福度もあがるのかもしれません。
機能性が良いことはもはや当たり前ですが、出しっぱなしでもインテリアと調和する美しいデザイン性も、取捨選択の1つとして考えても良いのではないでしょうか。

 

さいごに

棚の奥底に仕舞いこんで忘れてしまっている来客用の食器はありませんか?

いつ来るのかわからないお客様用の食器は、もはや現代のライフスタイルに合っていないのかも知れません。
私は「日常こそ美しく」を実践し暮らしを楽しみたいと思っています。

 

心地よい暮らし・ライタープロフィール

新倉暁子(ニイクラアキコ)

インテリアコーディネーター・北欧ライフスタイル研究家・整理収納アドバイザー。

住空間を整える時”どんな暮らしがしたいのか”思考の整理が大切だと考える。

幸福度の高い北欧視察をきっかけに、北欧ライフスタイルから片付け収納に至るまで「ここちよい暮らし」を発信している。

「片付けられない女」の経験を活かした片付け講座、個人向け片付けサポート、コラム執筆、イベント企画等をおこなっている。

東京都内在住、夫と子供とワンコのマンション暮らし。

■HP
http://studio-cozy-home.com
■ブログ「北欧×片付けLAGOM私が決めるライフスタイル」
https://ameblo.jp/dear0412
■note
https://note.com/lagomstyle
■インスタグラム
https://www.instagram.com/studio.cozy.home

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