大きな揺れにも強い。耐震対策で壁面収納をおすすめする理由
地震大国と言われる日本。
震度1以上の地震が1ヶ月に2,000回以上あることも。
(引用元:令和5年12月の地震活動及び火山活動について)
いつお住まいの地域で地震が起きてもおかしくありません。
安心して暮らすためにも、耐震対策はとても重要です。
家具やインテリアには、地震の際にはどういった危険性があるか、またどうすれば防げるのか。
これらを確認し、この機会にご自宅の耐震をチェックしてみてはいかがでしょうか。
地震が起きた際の、屋内での怪我の原因の多くが、家具の転倒や移動です。
今回は、耐震対策としておすすめの壁面収納についてご紹介をしていきます。
家具類の転倒・移動が起きる要因
日本の建築基準法における耐震基準は1950年の制定後、大きな災害が起こるたびに見直されてきました。
たとえば1971年、1981年、2000年と、過去に三度、大きな改定がなされました。
見直された基準に見合うべく住宅の耐震性能は、進化してきた歴史があります。
耐震基準に沿って建築された耐震住宅は、現在では倒壊の危険性は低くなっていると言われています。
しかし、だからといって安心できるわけではありません。
たとえば耐震構造、制震構造の場合は、揺れが室内にも伝わりやすい構造となっているのです。
また揺れを逃がす免震構造の場合は、横揺れには強くとも、縦揺れは室内に大きく揺れが伝わる可能性があります。
家具類の転倒・移動は、一軒家だけでなく、集合住宅においても大きな危険の一つです。
たとえば高層タワーマンションの場合、長周期地震動によって、建物の倒壊こそないものの、室内に大きな揺れが起こると言われています。
こちらの記事でも詳しくご紹介しています。
長周期地震動による大きな被害が想定されるタワーマンションに必要な、家具の転倒防止対策を実施するオーダー家具「収納ラボ」
建物そのものが倒壊せずとも家屋が大きく揺れた場合は、家具の転倒や思わぬ移動は容易に起こってしまうのです。
建物の内部が揺れたとき、家具は住民を襲う凶器となる可能性があります。
そのため、耐震対策は必要なのです。
震災での家具類の転倒や移動の被害について
実は、住宅内部被害による怪我の原因のうち家具等の転倒落は46%というデータがあります。
(引用元:総務省消防庁 地震による家具の転倒を防ぐには)
震災での家具による被害には、どういったものがあるのでしょうか。
以下では、震災での家具による被害について、詳しく紹介しています。
転倒・移動する
固定されていない大型の家具でまず防ぎたいのが、家具の転倒・移動でしょう。
家具が壁面から離れて倒れてくる、または大きな揺れによって移動してしまうのが被害の原因の1つです。
家具が倒れてくる位置にいた場合、大怪我の危険があります。
また家具の思わぬ移動によって避難経路が阻まれてしまった場合、脱出が遅れる可能性があります。
とくに普段過ごす時間の多いリビングや、就寝中で回避行動が遅れる寝室などに置く家具には注意が必要です。
転倒や移動によって危険が発生しないか、耐震の点からよく確認して設置する必要があります。
家具の中身が飛び出してくる
大きな地震の場合、棚が倒れなかったとしても、棚の中身が飛び出してくる場合があります。
また扉のついた棚であっても、揺れで扉が開き、同じく中身が飛び出してくる可能性がありますので注意が必要です。
食器棚などは、頭よりも高い位置に収納する形のものが多いです。
重い陶器などが飛び出してくると、非常に危険ですよね。
リビングボードの上部に置かれた重い機器や寝室の本棚なども、中身が飛び出してくるため対策が必要です。
固定されていない家具やインテリアの危険と対策
では、地震によって、家具はどのように危険になるのでしょう。
また一体どのように耐震について注意すればよいのでしょうか。
固定されていない家具やインテリアは危険を伴います。
次の項目で耐震についての詳細をご紹介いたします。
適した耐震対策、固定を行いましょう。
対策1:家具を固定する
家具の固定は耐震でまず取り組んでいただきたい大切なポイントです。
家具の上部に隙間がある場合は、ベルトやつっぱり棒、金具などの器具を使い、家具と壁や天井を固定する方法が一般的。
ベルトやつっぱり棒、金具などの耐震アイテムはホームセンターの耐震コーナーでも手軽に購入することができます。
また壁面などの材質で難しい場合は、下部に転倒防止ストッパーを差し入れて、家具を壁側に少し傾けるように設置する方法もありますよ。
家具の上部に箱などを入れ、隙間をなくすのも耐震に効果的ですね。
避難の導線確保という観点から、避難経路をふさぐ位置に家具を配置しない、という点も大切です。
対策2:収納物が飛び出さない工夫をする
収納物が飛び出しにくい工夫をし、飛び出して頭に当たるのを避けましょう。
オープンタイプのシェルフであれば、滑り止めシートを使うのも耐震の点から効果的です。
食器棚などでは、あらかじめ不要な食器を処分しておくのも耐震対策の一つでしょう。
扉に収納されている場合でも、揺れによっては扉が開く場合があるので、耐震ラッチや耐震ストッパーをつけるのがおすすめです。
これらの金物も、ホームセンターの耐震コーナーで購入できます。
対策3:収納物が飛び出してくる可能性も想定しておく
飛び出しても危険が少ないよう、重いものを高い位置に置かないようにしておくのも対策の1つです。
重量があるものが、高い位置から落ちてくると頭に当たる可能性があり、非常に危険です。
食器棚であれば大きな鍋や皿といった重い食器類は下の方へ収納する、リビングボードであれば、AV機器やステレオを低い位置に収納することを心がけましょう。
ガラス製の扉がついている場合は、ガラス飛散防止シートを貼っておくのも効果的ですね。
こちらのページにもご家庭でできる耐震の工夫たくさん紹介されています。
ぜひご一読してみてはいかがでしょうか。
耐震で壁面収納をおすすめする理由
このような震災に対する不安には、壁面収納が有効です。
リビングやキッチンには、デッドスペースができにくい壁面収納が転倒や移動に効果的。
とくにオーダータイプの壁面収納であれば、家具の上部に隙間なく設置できるので、地震などの際に大きく揺れて家具が転倒や移動してしまう可能性を減らせます。
またオーダータイプの壁面収納なら、扉のパーツなども自由に選べるので、耐震ラッチ付きで地震の際に開きにくくする工夫も可能。
もちろんガラスには飛散防止シートを貼るといった耐震オプションも選べます。
棚板のサイズや幅も自由に設定できるので、たとえば食器棚であれば、下の方に鍋や大きなお皿などを入れる大きな空間を作るよう、サイズを設定するのもいいでしょう。
またプロによる施工なら家具の固定もできるので耐震対策も万全です。
管理会社やオーナー様にご確認いただく必要はありますが、賃貸物件であっても固定できる方法もあります。
ぜひプロにご相談してみてはいかがでしょうか。
繰り返しますが、壁面収納であっても、もちろん過信せずにしっかりと対策を取る必要があります。
収納ラボが提供するオーダー壁面収納の耐震対策について
収納ラボでは、大きな揺れにもしっかり耐えられる家具をおすすめしています。
オーダー壁面収納を作る際には、たとえば扉が地震で開かないように、地震を感知すると扉をロックする耐震ラッチなども選択可能です。
またガラス飛散防止シートを貼付も選択できますよ。
さらに設置工事の際には、打ち合わせの段階からしっかりと家具を設置する現場を確認し、適切な固定の方法を選択します。
一つひとつの現場に合った最適な壁面収納をご提案いたします。
実際の事例
それでは、耐震にこだわった壁面収納の設置の、実際の事例を見てみましょう。
耐震だけではなく、見た目や機能も素敵な壁面収納事例が満載です。
ぜひ最後までお読みくださいね。
耐震ラッチなどで対策
上部に大きな扉付きのスペースがある壁面収納を設置した事例です。
高い位置に収納を作る場合には、地震の際にものが飛び出してくるのを防ぐため、揺れを感知して扉が開かない機能を持つ金物などを使用するのがいいですね。
もちろんデザインにもこだわりが。
LEDで棚の内部を照らし、「見せる収納」としても魅力的な壁面収納に仕上がっています。
壁面収納内部のクロスも合わせてシックな色味でまとめ、落ち着いた印象になっていますね。
家具全体が倒れないよう工夫を
キッチンは耐震に不安を覚えることの多いエリアと言えます。
食器棚を始めとする大型の家具や家電は転倒したときの不安が大きく、またそもそもの面積がリビングや寝室と比べた場合に狭い場合が多いのです。
そんなキッチンですから、耐震にはしっかりと気を配りたいもの。
キッチンは、壁面収納が最も力を発揮するゾーンの一つです。
デッドスペースをなくし、且つ使いやすい機能を選べる壁面収納は、安全性だけでなく、キッチンの使いやすさも格上げします。
こちらの事例は、壁にしっかりと壁面収納を固定し、移動や転倒のリスクを極力減らしています。
スモークガラスで高級感が感じられる壁面収納は大容量で、使い勝手も抜群です。
冷蔵庫と壁面収納との調和もとれ、素敵なインテリアコーディネートになっています。
飛散防止シートはデザインにも
こちらは飛散防止シートを壁面収納のガラス部分に貼付しました。
モザイク柄にして、耐震だけでなく、デザイン的にも魅力のある壁面収納に。
明るい白で統一されたダイニングキッチンは、すっきりと洗練された空間になっています。
招かれた人にもさわやかな印象を与えそうですね。
地震対策をしっかりしたいなら壁面収納がおすすめ
いつ地震が起きるか分からない日本では、事前の地震対策が、大切なご家族の命を守ることにつながります。
定期的に身の周りを確認し、耐震が万全かを確認してみましょう。
また、今回の記事を参考に、壁面収納家具の導入を検討されてみてはいかがでしょうか。
収納ラボでは、耐震はもちろん、デザインや使い勝手にもこだわった壁面収納をオーダーで作成しております。
安全で使いやすい壁面収納で、ご家族の暮らしを支えるお手伝いをしたいと考えています。
収納ラボでは、お客様の暮らし方やお部屋に合ったオーダーメイド壁面収納をご提案しております。
銀座・横浜・名古屋のショールームでは、実際にオーダーメイド家具をご覧いただきながら、専任のコーディネーターに相談が可能です。
実際の事例などを確認しながら、ご希望に沿った理想の壁面収納を作ってみませんか?
気になった方は、ぜひ以下のページをご覧ください。