
気になる!アクティブシニアの住空間~北欧シニア世代の暮らしから~


人生100年時代と言われますが、時間に余裕が生まれる人生の後半こそ、自分らしい住まいを実現できるチャンスです。
人生後半もポジティブに過ごせる、おしゃれで快適なインテリア空間について、北欧シニアの暮らし方をヒントにお伝えします。
1人暮らしでもステキに暮らす、北欧アクティブシニアの暮らし方
スウェーデンに暮らすTは、一人暮らしをおう歌するアクティブシニアです。
彼の住まいへは度々訪問しているのですが、いつもスッキリ片付づいていて、ここちのよい住空間です。
このステキなお宅へ訪問を重ねるうちに、気付いた点があります。
1つ目は、キッチンやダイニングテーブルに出しっぱなしのモノが少ないこと。
2つ目は、各部屋やコーナーの役割が明確で動線が整っていること。
3つ目は、住まいに趣味を楽しむ様子が反映され”その人らしさ”を感じることでした。
特に”その人らしさ”こそ、暮らしを楽しむアクティブシニアの住宅には重要だと考えます。
友人Tは、春になると芝生が美しい裏庭へ、色とりどりの鉢植えを飾っていました。
裏庭のテラスでお茶をしながら、遊びに来る鳥を眺めてゆったり過ごす時間が格別だと話してくれました。
何気ない日常に幸せを感じられる北欧の暮らし方は、自分らしくステキに暮らすヒントになりますね。
アクティブシニアのすっきりここちよいインテリアのポイント6つ
1.元気が出るアイテムを集める
暮らしに向き合うことは、自分らしさを考えるチャンスです!
「どんな暮らしがしたいのか、どうなったら自分は幸せなのか」改めて今後の住まいについて深掘りしてみては。
その上で、自分の好きを集めたコーナーを作り、ダウンライトをあてディスプレイを引きたてたり、好きな色の壁紙へ変えたりして、暮らしが少し楽しくなるようなポジティブな空間演出をしてはいかがでしょう。
長い時間を過ごすリビングは優しいペールトーンの壁紙で安らぎをもたらし、寝室や書斎などの個室の壁紙は、大胆な色や柄で個性を楽しんでみては。
大胆な壁紙は、壁の1面だけ使うことで初心者でも挑戦しやすいです。
2.家具選びのポイント
アクティブシニアと言えど、若い時と比べ身体動作にも変化が出るのは自然の摂理です。
例えば引き出し1つ考えても、ハンドル部分が握りやすく、スムーズにオープンできるようレールとソフトクローザー機能が付いたものを選ぶことも重要です。
取っ手やハンドルの取り替えは手軽ですし、イメージチェンジもできるので有効です。
また、毎日使うダイニングチェアも重量があると、次第に引き出す際に負担を感じてしまうかもしれません。
買い替えの際は、軽めの素材や使いやすいかどうかのディテールに注意してください。
毎日使う家具については、デザインに合わせ少し先を見据えたもの選びが大切になってきます。
3.バリアフリー化
長年住んだ住まいでは、水回りのリフォームをすることが多いですが、水回りと寝室の動線が近いことがシニア住宅の基本です。
その際に、部屋と廊下のバリアフリー化も一緒に勧めます。
敷居やほんのわずかな段差でさえ、思わぬ怪我につながりがちで注意しなくてはなりません。
かつて日本の住宅は、「襖で空間を仕切る」部屋でつながり可変性がある間取りが主流でした。
その後時代に合わせ和室から洋室へと個室化が進み、それをつなぐ廊下のある間取りがあたり前になりました。
現在の空調設備や断熱性が向上した住環境では、ワンルーム仕様でコーナーごとに緩やかに間仕切る日本古来の間取りでも、家族の人数に変化が出るアクティブシニアには、かえって斬新で合うかも知れません。
リフォームする際は、シニア住宅の基本を押さえながら、大胆な間取りにに挑戦してみては?!
4.照明は適度なあかるさを
シニア世代の照明は、まぶしさを抑え住宅全体を均一に明るくすることが大事です。
部屋は明るいけれど廊下は暗いといったような、住空間の明度にムラがあると瞳の調整がうまくできず、思わぬ事故につながりがちです。
廊下や階段、玄関回りなど死角になりがちな場所へセンサー付きのLED照明を使って明るさを補う工夫をするとよいです。
特に優しく灯るフットライトは、インテリア性も良く安全を保つうえでおすすめです。
また、照明器具は部屋全体を照らす1点照明だけでなく、手元灯やスタンドライトなどシーンに合わせた照明器具を複数導入することで、実用性とインテリア性を兼ねた空間演出になります。
文字を読む場所では昼光色の電球を選び、くつろぐ場所では黄味のある電球色を選んで雰囲気を楽しんで。
リモコンで調光が調節できる照明器具も、気分に合わせ灯の変化が楽しめるのでおすすめです。
5.見える化をめざして忘れ防止に
人は視覚から外れると途端に忘れてしまいがちです。
小物などの収納はなるべく見える化することが望ましいです。
しかしすべて出しっぱなしにしてはごちゃついて見えてます。
扉の中に仕舞う収納用品は透明のボックスを使用したり、見えにくい場所の収納はラベリングして忘れ防止につなげたり。
収納用品にも一工夫をしてください。
そして、ツール選びでは出しっぱなしでも美しいデザインの道具をそろえることでごちゃつきを抑えることができます。
例えばキッチンはどうしても出しっぱなしになりがちな場所ですが、今出しっぱなしのツールを改めて見直し、この際に厳選したツールへ変更するところからスタートしても良いかも知れません。
6.人が集まる空間づくり
スウェーデンで見た裏庭のテラスのように、北欧の暮らしには自分もお気に入りで、思わず他人に勧めたくなるような空間づくりがありました。
あなたの家にも少し友達に見せたくなるようなインテリアポイントを設け友人を自宅に招くのはいかがでしょう。
来客はコミュニケーションを楽しみ暮らしにハリをあたえることに加え、掃除を積極的にする機会をつくりすっきりキレイを持続できる利点もあります。
まとめ
人生100年時代!アクティブシニアを目指して機能面を抑えながらオシャレでここちのよいインテリア空間へ整えていきたいですね。
心地よい暮らし・ライタープロフィール
新倉暁子(ニイクラアキコ)
インテリアコーディネーター・北欧ライフスタイル研究家・整理収納アドバイザー。
住空間を整える時”どんな暮らしがしたいのか”思考の整理が大切だと考える。
幸福度の高い北欧視察をきっかけに、北欧ライフスタイルから片付け収納に至るまで「ここちよい暮らし」を発信している。
「片付けられない女」の経験を活かした片付け講座、個人向け片付けサポート、コラム執筆、イベント企画等をおこなっている。
東京都内在住、夫と子供とワンコのマンション暮らし。
■HP
http://studio-cozy-home.com
■ブログ「北欧×片付けLAGOM私が決めるライフスタイル」
https://ameblo.jp/dear0412
■note
https://note.com/lagomstyle
■インスタグラム
https://www.instagram.com/studio.cozy.home
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