狭小な寝室でもゆったり過ごせる。快適に過ごすためのレイアウト
寝室は、実は家の中でかなり長い時間を過ごす場所です。
たとえば8時間睡眠の方であれば、実に1日24時間の1/3を過ごしているのです。
睡眠は生きていく上でとても重要な役割を担っており、質の良い睡眠が健やかな体や心を支えています。
大切な睡眠をとるためには、まずは寝る環境を整えることが重要です。
睡眠の質を良くしたいと考えている方も多いでしょう。
質の良い睡眠をとるために、寝室を快適な空間にしたい。
そのためにはどんなポイントを押えておけばよいのでしょうか。
また、リビングなどを広くとった間取りの場合、寝室がどうしても狭小になってしまいます。
しかし狭小な寝室であっても、アイデア次第で快適な寝室はつくれます。
今回は、質の良い睡眠に繋げるためのポイント、狭小寝室におすすめしたいレイアウトを、実例を合わせてなどをご紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。
良い睡眠をとるための寝室の環境について
良い睡眠をとるためには、適した環境を整えることが大切です。
部屋全体の環境を良い睡眠をとれるよう整えましょう。
そのためには押さえておきたいポイントがあります。
- 寝る前のスマホは避ける
- 部屋を暗くする
- 季節に応じて適切な温度を心がける
- 大きな音のする家電などは避ける
さっそく、詳細を確認してみましょう。
寝る前のスマホは避ける
就寝前にスマホやタブレット端末などを使用するのは避けましょう。
スマホやタブレット端末からは、ブルーライトという波長の光が出ています。
良い睡眠をとるには、就寝前のブルーライトは避けた方が望ましいとされています。
就寝前の数時間は、スマホやタブレット端末をなるべく使わないようにしましょう。
部屋を暗くする
部屋全体があまり明るいと、深い眠りに入るまで時間がかかると言われています。
明るいと眠りが浅くなってしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか。
就寝中の部屋は明るくなりすぎないよう心がけましょう。
また、現在使われているLED照明は青色発光ダイオードを使用していることから、調光しても短波長光(ブルーライト)が多く含まれます。
引用元:健康づくりのための睡眠ガイド 2023 (厚生労働省)
暖色系に調光できるLEDライトであっても、あまり強い明かりは避けた方が良いですね。
加えて、部屋の外からの明かりにも注意が必要です。
窓の外からの街灯の光がまぶしい場合は、遮光カーテンなどを利用するのもおすすめです。
遮光カーテンも短すぎず、きちんと光を遮れる長さにしましょう。
季節に応じて適切な温度
寝室の温度も大切です。
夏場は適切にエアコンを使い、体温が上がりすぎないようにしましょう。
冬場、寒くて寝付けない場合には、湯たんぽといった暖房器具を使用するのも良いですね。
就寝時の暖房器具の使用は、火傷や火災といった危険性もあります。
充分に注意して使用してください。
大きな音のする家電などは避ける
意外に見落としがちなポイントが、音です。
寝てしまえば音は気にならないとお思いの方もいらっしゃいますが、実は寝ている間も聴覚は周囲の音を拾っています。
就寝中の騒音は深い眠りを妨げかねないストレスになるだけでなく、覚醒につながってしまう可能性もあるのです。
あまり大きな音がする家電は、夜間は稼働させないようにするのが良いでしょう。
空気清浄機や加湿器など、夜間に家電を点けたい場合もあると思いますが、音の出る家電を点けたい場合は、寝る前まで稼働させて就寝時は切るのがよさそうです。
狭小な寝室のレイアウトの注意点
狭小な寝室のレイアウトの注意点についてご紹介しましょう。
狭小寝室の場合、いくつかどうしてもあらかじめチェックしていただきたいポイントがあります。
- 動線を確認する
- 搬入・搬出経路を確認する
- 窓の位置に注意する
- 耐震対策をする
詳しく確認しましょう。
動線を確認する
まずは動線の確認です。
ベッドは自宅に配置する家具の中で一番大きな家具です。
狭小な寝室のレイアウトを考えるには、ベッドのサイズはきちんと確認して動線を確保できるようにしましょう。
狭小な部屋では、動線が部屋での快適さを左右する大切なポイントになります。
ベッドが動線をふさいでしまわないか、クローゼットや扉の開閉の妨げにならないか、といった点に注意が必要です。
搬入・搬出経路を確認する
次に、つい忘れがちですが、搬入・搬出経路の確認も忘れないようにしましょう。
狭小な寝室の注意点として、希望のベッドを搬入したものの、思ったより大きく、スムーズに搬入できない可能性があります。
階段やエレベーター、ドアを通れるか、確認しましょう。
また部屋に入れた後、回転できるかという点もチェックしておくと良いですね。
「配置してみたが、やはり逆向きにしたい」
と思ったときに、狭小な寝室の場合、室内で回転ができない可能性があります。
中で回転して配置できるかは、確認が必要です。
不安であれば、注文時に間取り図などを持参してあらかじめ伝えておくのも良いでしょう。
窓の位置に注意する
間取り上動かせないものとして、窓のレイアウトがあります。
狭小な寝室の場合、窓がベッドに近くなることも多いでしょう。
窓がベッドに近い場合は、どうしても早朝など明るくなる、外の音が気になる可能性が高くなります。
窓の近くにベッドを配置する場合は、適切なカーテンやブラインドなどを使用し、遮光や遮音をしましょう。
また、小さなお子様がいらっしゃる場合は、ベッドに上って窓を開けてしまう危険性があります。
安全性についても留意が必要です。
耐震対策をする
耐震についても対策を怠らないようにしましょう。
就寝中に地震に襲われた場合、どうしても無防備になってしまいます。
ベッドの周りには、倒れやすい家具などを配置しないように心がけましょう。
とはいえ、狭小な寝室の場合は家具をベッドの周りに置かざるを得ない場合もあります。
どうしても収納家具などを置く場合は、しっかりと固定し、移動や転倒してこないよう対策をしましょう。
狭小な寝室の家具には、耐震に強い壁面収納がおすすめです。
こちらの記事もぜひ参考にしてみてください。
狭小寝室でのレイアウト例
それでは、続いて実際の事例を見て見ましょう。
狭小な住宅におすすめしたい、アイデア満載の寝室をご紹介いたします。
ベッドの下のデッドスペースを収納空間にしたレイアウト
ベッドの下の空間は、見逃してしまいがちなデッドスペースですが、レイアウト次第で立派な収納空間に。
せっかくの空間、狭小な寝室なら活用しない手はありません。
こちらの事例では、デスクスペースにベッドを設置。
シンプルなタイプのベッドで、就寝だけでなく、ちょっとしたリラックスタイムにも使えるエリアになっています。
ベッドを収納したレイアウト
ベッドを収納するレイアウトはいかがでしょうか。
来客を寝室として使っている部屋に通す場合、ベッドは見せたくないもの。
壁面に収納できるレイアウトであれば、気兼ねなく入ってもらえますね。
就寝時しか使わないベッドを収納すれば、日中使える面積を大幅にアップできます。
収納してしまえば、棚のように見え、一見そこにベッドがあるようには思えません。
女性の力でも開閉可能です。
狭小住宅はもちろんですが、他にも例えばワンルームのようなコンパクトでシンプルな間取りにもおすすめです。
夜はベッド、昼間はデスクのレイアウト
「ベッドの空間を、昼間他の事に使えたら」
そう考えたことのある方も少なくないのはないでしょうか。
特に狭小住宅の場合、一つの空間を二通りに使えたら、非常に有益ですね。
こちらはなんと、昼間はデスク、夜はベッドに早変わりするアイデア抜群のレイアウトです。
デスク部分が可動式で下部におさまるため、デスクの上のものはそのままにしておいてもベッドに変形可能な点が魅力的です。
日中も部屋がスッキリと広い印象になり、狭小住宅にも非常におすすめです。
狭小寝室のレイアウトなら壁面収納ベッドがおすすめ
狭小住宅のレイアウトは、ベッドの使い方がポイントです。
最後に、狭小な寝室でも広々としたベッドを楽しめる、壁面収納ベッドをご紹介いたします。
もちろん素材や色味はお好みに合わせて変更可能です。
またベッドの奥部分に棚などもつくれますよ。
タイプとしては縦・横どちらのレイアウトもできますので、間取りやその他の家具に合わせられます。
ベッド以外の部分は収納にすると、家具全体の一体感を出せますよ。
プロに依頼したオーダータイプの壁面収納なら、耐震にもしっかりと対策できて安心です。
また、今回ご紹介した壁面収納ベッドについて詳しく知りたい方は、下記の記事でも紹介をしていますのでぜひご参考にしてみてください。
狭小な寝室のレイアウトは壁面収納におまかせ
今回は、快適な睡眠につながる寝室環境について。
また狭小な寝室でも快適に過ごすためのレイアウトについて、実例を合わせてご紹介をしました。
睡眠は、体や心の健康の基盤を支えるといっても過言ではありません。
狭小な寝室でも快適な睡眠が得られるレイアウトについて興味がある方は、ぜひ今回の記事を参考にしてみてはいかがでしょうか。
また、壁面収納は狭小住宅の収納にもおすすめです。
間取りに合わせてつくれるオーダータイプの壁面収納なら、デッドスペースをなくして空間を最大限に利用できるからです。
デザインはもちろん、住む方のライフスタイルに合わせて、様々な機能を盛り込むことも可能です。
収納ラボでは、様々な壁面収納の事例をご紹介しています。
また銀座・横浜・名古屋のショールームでは、実際にオーダーメイド家具をご覧いただきながら、専任のコーディネーターに相談が可能です。
気になった方は、ぜひ以下のページをご覧ください。