自宅のワークスペースを快適にするためのポイントとは。
コロナ禍で一気に広まったリモートワーク。
夫婦ともに在宅ワークになったり、自宅で勉強をする子供たち。
家事や子育てをしながらの事務作業。
IT化も加速し、自宅でのデスクワークが占める割合は急速に増えています。
今回は自宅に快適なワークスペースを実現するために、押さえておきたいポイントをさまざまな視点でご紹介したいと思います。
【理想の空間サイズ】
作業をする上で、1人どれだけの空間を確保しなければならないかは、実は労働基準法で定められています。
気積)
第六百条 事業者は、労働者を常時就業させる屋内作業場の気積を、設備の占める容積及び床面から4メートルをこえる高さにある空間を除き、労働者一人について、10立方メートル以上としなければならない。
参照元:中央労働災害防止協会、安全衛生情報センターのWEBサイトページを見る
10立方メートルというと…約2メートル角。
1人当たり2.5畳程度となります。
5畳の部屋で2人がデスクワークしていると考えるとイメージしやすいかと思います。
とはいえ、家族全員が“ステイホーム”した場合、なかなか理想通りにはいかないご家庭も多いのではないでしょうか。
【カフェがお手本】
コロナ禍以前は、カフェで作業をする方も多かったと思います。
複数の人がそれぞれ別の作業をしている状況でお手本となるのがカフェ。
中央には大きなテーブル。
奥にはコンセントがついたカウンタースペース。
手前には、ソファスペースetc.
1人あたり1m角程度のスペースで皆が快適に作業できます。
自宅でカフェのようになんてできるのかしら…と思うかもしれませんが、そんなに難しいことではありません。
カフェの要素を自宅に取り入れて快適なワークスペースを叶えましょう。
【ダイニングテーブル】
大きなダイニングテーブルは、快適に作業できるスペースと言えます。
カフェのようにすぐにドリンクが飲めるのもダイニングの利点ですね。
ポイントとしては2つあります。
●まずは、すぐにコンセントやネットが快適に使えるように配線を計画しましょう。
●ダイニングテーブルは本来はみんなで食事をする場所なので、すぐに片付けられるよう工夫が必要です。
例えば、勉強道具一式をしまえるBOXを用意したり、あらかじめ片付ける場所を決めておくことと、すぐに!簡単に!移動できることがポイントです。
【カウンターデスク】
ダイニングテーブルだと、作業している物を片付けなくてはいけないことから、ダイニングにデスクコーナーを作られる方も多いですね。
カフェでいうとカウンターのようなイメージです。
収納ラボでも、キッチンカウンターを利用してデスクコーナーを作ったり、ダイニングテーブルのすぐ隣に設置するケースなどがあります。
ダイニングテーブルのように中央に照明がない為、照明計画を忘れがちです。
書き物をしたりする場合は忘れずに計画しましょう。
カフェカウンターのように、PC作業や充電ができるよう配線計画も大切です。
奥行としては45cm~50cm程度あれば、ノートPCでの作業やちょっとした書き物をするにはちょうどいいサイズです。
【家事スペース】
ダイニングテーブルや、カウンターデスクとは別に家事スペースを作られるご家庭も増えております。
「名前のない家事」の中でも結構なボリュームがある事務作業。
家計管理に子供の提出物、ネットショッピング…
もちろん、事務作業だけでなく、アイロンやミシンもできちゃう。こんなスペースがあれば、どれだけ家事が快適に楽しくなるだろうとワクワクしちゃいますね。
家事スペースはデスクと同じ高さ70cmで作る方もいれば、立ったまま作業ができるよう高さを100cm前後にされる方もいます。
実際、主婦はマルチタスク。
料理や洗濯をしながら、合い間にPC作業。
座ったと思ったら子供から呼ばれる。
なんてことも日常茶飯事ですよね。
こちらも照明・そして家電用にコンセントもしっかり計画しましょう。
忙しい家事の中、自分だけのスペースでもあるので音楽やアロマを取り入れて、リラックスできるよう工夫しましょう。
【子供部屋】
いつも使う教科書や文房具は、できるだけデスクに座ったまま取れる位置に収納できるようにしましょう。
収納の基本に、「できるだけ1アクションで。」というのがあります。
アクションが増えるほど、めんどくさくなって取り出さなくなる。
というのが人間の性でして…そんなことで?と思われるかもしれませんが、座ったままで必要な物が取れるだけでも勉強のやる気や持続力に変化が出てきます。
逆にスマホやゲームは別の部屋に置くなど工夫するとよいかもしれません。
子供部屋のデスクでは、実は照明もとても重要です。
快適な照明計画は、視力だけでなく作業効率もアップします。
快適な明るさは一人一人違うので、購入する時はお子さんに確認しながら選びましょう。
片づけと成績の関係は多くの有識者の方々も言われていますが、実際に塾の先生にきいたところ、片づけ上手の子に成績上位者が多いのは確かだとおっしゃっていました。
子供部屋のデスク収納を整備することで、片づけの習慣がつき成績アップも期待できるかもしれませんね。
【書斎・本棚】
書斎や本棚については前回のトピックスで書かせていただいたので
ぜひ、“男性にお勧めの収納とは”ご覧ください。
【配線計画】
家族みんなが自宅で作業をスムースに行うには、物理的にデスクを設置するだけでなく、ネットワーク環境や配線を計画しなければなりません。
①ネットワーク環境
まずは電話線やコンセントの位置確認。wifiルーターをどこに設置するのか?
それにより、どの部屋でネット作業ができるのかを確認しましょう。
②プリンター
使用頻度は?誰がよく使うのか?どの部屋に置くべきか?
などなど、考慮した上で家族みんなが使いやすい場所に計画しましょう。
★収納ラボではスライド棚を使用したプリンター収納も人気です。
③ネットワーク環境・プリンターの位置を確認したらデスク位置を決めます。
コンセントの位置や配線の長さなどをしっかり確認し配線計画をしましょう。
最近ではおしゃれなコンセントタップやBOXも多数出ておりますのでぜひチェックしてみて下さいね。
★オーダー家具やシステム家具なら、家具内部に配線できるので見た目もスッキリとしてお掃除もとっても楽になりますよ。
【照明計画】
ワークスペースで忘れてはならないのが、照明計画です。
■設置位置
空間上部に照明がある場合は、作業時に手元が影にならないか?
デスク上の設置する場合は利き手によっても、設置位置を考慮する必要があります。
■色味
一般的な蛍光灯の場合、色味によって下記のような種類があります。
「電球色(オレンジ色)」「昼白色(白)」「昼光色(青白)」の3色
もしくは「電球色」「温白色」「白色」「昼白色」「昼光色」の5色
リラックスしたい場合は「電球色」
デスクワークなど集中して作業したい場合には「昼光色」か「昼白色」
がおすすめです。
「昼白色」は自然な色味なので、部屋全体に使用したり色味を確認したい場合におすすめです。
デスクワークの場合、部屋上部の照明は「昼白色」
デスク上部は、利き手を考慮しながら「昼光色」か「昼白色」
ちょっと休憩したり、考え事をする場合は「電球色」
を利用すると身体的にも負担が軽減されますし、作業効率も向上するかと思います。
【リモート会議のために】
リモート会議で、家の様子が丸見えになってしまう…と、お困りの方も多いと思います。
家の中で一か所、リモート会議用の場所を決めておくとよいでしょう。
各自の空間をしっかり区切りたい場合は、パーテーションやロールスクリーンを利用する方法もございます。
収納ラボでは、間仕切り収納の施工事例もございますのでご相談下さい。
バーチャルであれば、最近はリモート会議用の背景や壁紙が多数出てきているのでぜひ活用してみて下さいね。
【快適なワークスペースには音や香りも重要なポイント】
■音
リビングダイニングは家族みんなが集まる場所なのでテレビの音や、料理をする音で集中できないこともしばしば。
耳栓やヘッドホン型のイヤーマフを利用すれば集中できるのでおすすめです。
最近はコードレスイヤホンも普及しているので各自、集中できるよう工夫しましょう。
■香り
ドリンクや料理の香りが直接届くダイニングはカフェと同じかもしれません。
珈琲の香りでやる気をアップすることも。
子供部屋や書斎など自分だけのスペースがあれば、香りを利用して作業効率を上げましょう。
ペパーミントなどは頭をスッキリさせ眠気を吹き飛ばしてくれます。
ちょっと疲れたときはラベンダーなどリラックスできる香りでクールダウン。
一日家での作業はメリハリをつけて、ぜひ快適に過ごして下さいね。
今回は快適なワークスペースを実現するためのポイントを、さまざまな視点でご紹介しましたがいかがでしたでしょうか?
家族それぞれが快適に作業できるよう工夫してみて下さいね。
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