デザインで地方創生・産学官連携「木工雑貨ブランド」の木工品をエストレージが製作
地域にある資源に目を向け、そこに新しい価値を加える。
今回は、岩手県岩泉町と相模女子大学が中心となり、木材を活用して地域を活性する産学官連携の取り組みをご紹介します。
岩泉町とは?
岩手県にある岩泉町。町の93%が森林におおわれ、豊かな自然が広がる場所です。
国内に数少ないFSC森林認証を取得しており、木を伐る人や、木を活かす人など林業に関わる人々が生活を営んでいます。
その岩泉町の森林に目を向け、その価値をより高めていきたい。
そんな想いから相模女子大学 生活デザイン学科の学生が、岩泉町の木材を活用して新たな木工品をつくりました。
注目したのは「広葉樹」
木々は、大きく分けると「針葉樹」と「広葉樹」に分類できます。
針葉樹は、サイズや重さも均一。
そして加工がしやすいため建築資材として多く利用されています。
一方、広葉樹は環境に左右されやすく、サイズや重さもばらばら。
林業の世界では「均一」が求められていることもあり、
広葉樹は、材木としては扱いにくいと言われることもあります。
それでも広葉樹にはたくさんの魅力があります。
樹種によっては、色や重さ、強さや「もくめ」もいろいろ。
いろんな表情を見せてくれる木々なんです。
そんな多様性のある広葉樹に着目し、その価値を高めたい。
その想いで今回のモノづくりは、スタートします。
デザインを考える
相模女子大学 学芸学部 生活デザイン学科 柴田研究室の学生は、岩泉町の役場の方、森のスタイリスト、ものづくりの企業の方々と会話を重ね、広葉樹について理解を深めながら、木工品のデザインを発想します。
学生の発想をかたちに
岐阜県美濃加茂市にあるエストレージの自社工場。
ここには、高品質のオーダー家具をつくるために欠かせない
最先端の加工機械があり、たくさんの職人がいます。
広葉樹を用いて学生が考えたデザインを
職人が手仕事で丁寧にかたちにしていきます。
日頃扱う家具の部材に比べて小さく、正確なサイズや形状に加工する事に苦労しました。
またや木材の種類が異なるため、材質による特長に合わせて加工する必要もあり、1行程ごとにスケールで確認しながら、手作業で一つひとつ仕上げていきました。
木工の雑貨ブランドが誕生
学生の皆さまがデザインした木工品がかたちになりました。
広葉樹のわくわくを伝える雑貨ブランドです。
1.もくめあつめ
かるたのような、トランプのような、クッキーのような木を見比べ、同じ「もくめ」を探すゲームができるもの
2.もくめパズル
もともと一つのかたまりであった、もくめのパズルを一つひとつつなぎあわせるもの。
12ピースしかないですが、見た目以上に難しいです。
3.もくめスケール「もくすけ」
いろいろな樹種をあつめた、三角形の定規です。
1cmごとに木の種類が変わっていて、それが目盛りの役割を果たしてくれています。
各商品の詳細はこちら
https://mokumeatsume.base.shop/
最後に相模女子大学 柴田研究室の学生 佐藤春奈さん 大城夢実子さんはこのように語っています。
「町にとって意味のあるものを作ること」と同じくらい、「楽しい!」を大事にしました。
色々な制限のなかで、広葉樹だから出来ることを探して辿り着いたのが、この「もくめあつめ」です。広葉樹の価値を高めることで岩泉町の林業に新たな強みを創り出していきたいです。
収納ラボ 東京銀座ショールーム 数量限定で販売
広葉樹のわくわく伝える雑貨ブランド「もくめあつめ」の木工品をより多くの方々に触れていただくために、収納ラボ 東京銀座ショールームにて数量限定で販売しました。
販売期間: 2024年3月16日(土)-3月17(日)
売上は地域創生のために寄付いたします。
収納ラボ 店舗情報
〒104-0061 東京都中央区銀座8丁目11-13 IS銀座3F
営業時間:10:00~19:00
定休日:毎週水曜日・木曜日(毎月第三木曜日は除く )
エストレージは今後も地域の活動にも貢献してまいります。